こんな時だからこそ

あれから10日。 とてつもなく長い10日。

毎日、私は今何をしたらいいのだろう、と考えています。

そんな時一つの大きなヒントとなるのが、地震発生の日に大変な思いで帰宅したときのバスの運転手さんです。

バスに乗るまで2時間以上待って、乗ったバスは息が出来ないほどすし詰め状態。当然途中のバス停では通り過ぎるしかないのでした。

ところがあるバス停で、中年のおじさんがバスのドアをすごい強さで叩き「ドアを開けろー、もう4台も通り過ぎてんだぞー、いい加減にしろ!!!」と。その気持ちも分かります。。。

ただ非常に殺気立っていて、叩き方も尋常じゃない。そこにおばさんも加わって、ついにバスは動けなくなりました。

運転手さんはやむなくドアを開け、2,3人の人が何とか乗り込んでドアが閉まった途端、そのおじさんとおばさんが「乗れるじゃないか!!!!○○○○」とここには書きたくないような怒りの言葉の連発。

ところが、そのとき運転手さんはとても落ち着いたさわやかな声で「皆様、今日はどなたも大変お疲れだと思います。お一人でも多くの方をお乗せしたいと努力しておりますが、皆様の安全を考えますと、今すでに定員を超える人数になっております。私も最大の注意を払って運転いたしますので、どうぞ皆様もご協力くださいませ」とアナウンスしたのです。

それだけで車内の雰囲気はガラッと変わり、みんなが運命共同体のような気分になりました。そして終点に着いたとき、その運転手さんは「皆様のご協力のお蔭で、無事に運転が出来ました。ほんとーにありがとうございます。どうぞお気をつけてお帰り下さい」と、心からほっとした声で言ってくれたのです。おそらく私だけでなく、多くの人が、不安とイライラから救われ、何か温かい感覚、助け合った仲間同士のような連帯感まで感じられたのです。疲れも吹っ飛び、「明日も頑張ろう」と思いました。

なんて素敵な運転手さんなんでしょう!!! 顔も見えないままでしたが、私ちょっとこの運転者さんのこと好きになっちゃいました。

そう、今私の出来ることは、出来るだけ落ち着いて、すぐ身近な人を大切にすること。そしてその身近な人と協力して、被災地の方々が「生きていこう、生きていきたい」と思えるには何が必要かを考え、実行していくことなんですよね。