矢島美枝子のブログ

言葉が消えたとき

        涙、ポロポロ 東日本大震災から数日経つ 朝の食卓に座ると いつもの風景が広がる ビルの谷間の屋根の上には 昇ろうとする太陽が赤く輝いている いつもの空 ラジオのニュースが聞こえる 炊き立てのご飯 暖かい味…

二輪草

四月の末頃でした   野生の二輪草を見に行きました   板橋区の高島平公園です   白い花が二輪、寄り添う様に群生してました   慎ましく和の美を感じました   震災の悲…

春です

北の丸公園に行きました.梅の花と寒桜の花が咲いていました。

人間関係、上手?下手?①私はこうもり

 私は小学校に入学して初めて隣家に同学年の女子がいることを知りました。大きな蔵が三つぐらいあり、トラック(当時商店では珍しい)もありました。隣家の母親は自分が乳母を連れて嫁いできたそうです。女子とは偶然にも同じ組になり、…

蔵のある風景・・・つばさにのって ⑥

 私の住んでいる近辺は卸業を営んでいる店が集まっていたので、倉庫としての蔵を持ち、店、住まいは普通の建物だった。隣の町は小売業が多く、蔵は店舗になっていた。ここが現在観光のメインになっている。  蔵は大事な商売の品物を監…

蔵のある風景・・・つばさにのって⑤

 札の辻近くの路地を入ると、置屋と待合が両側に並ぶ芸者横丁があった。    横丁は中学の登下校の近道だった。下校時には、三味線の調子を合わせる音が洩れてくる路地に打ち水をする音や、少し着崩した浴衣姿に桶を抱えた芸者さんの…

蔵のある風景・・・つばさにのって④

 ある日、私の家から一軒置いた店が、定休日でもないのに戸が閉まったままになっていた。数日後、夜逃げをしたという話を聞いた。その家は町内の川越祭の山車の一部を保管していたが、その一部も行方不明となってしまった。山車は町内の…

蔵のある風景・・・つばさにのって③

 東上線とJR線が通る川越駅は、当初は旧市内中心から離れたところにありました。繁華街は蔵造りの商店街を中心に、地域百貨店もあり賑わっていましたが、スーパーが出現し、都心への通勤者も増加すると、百貨店も合併し、駅の近くへと…

蔵のある風景・・・つばさにのって②

 札の辻は旧市内の要であった。昔々、白の高札が立っていたという。  札の辻を東に行くと数分で市役所があり、子どもの頃は消防署と警察署もあったが、周りの町や村を合併していくなかで、その両方ともが郊外へ移転した。映画のロケに…

蔵のある風景・・・つばさにのって①

 私は札の辻からバスに乗って、川越駅から東武東上線で池袋まで通勤していた。帰りは時々川越市駅で下車をしていた。川越市駅は東武東上線とJR川越線(延長すると八高線になる)が走っている。バスは無く、川越駅前のビルの賑わいから…