不登校の悩み!不登校の原因と親ができる子どもへのサポート方法を解説

不登校は多くの子どもが直面する大きな問題のひとつであり、親にとっても悩みの種です。悩みを解決するには不登校になる原因や、不登校の子どもに対して親がするべきサポートなど、正しい情報を知ることが大切です。また、専門家に相談することで解決策を見いだせることもあります。本記事では、子どもの不登校に悩む親に向けて、不登校の代表的な原因と子どもへの接し方について解説します。

1.【不登校の悩み】子どもが不登校になる主な原因とは

子どもが不登校になる原因はさまざまです。ここでは不登校の原因として多い代表的な3つの例を紹介します。

1-1.無気力や不安

不登校になる原因で最も多いのが無気力や不安です。学校へ行くのが面倒くさい、だるいといった気持ちがあり、いつの間にか不登校に陥ってしまいます。やる気や意欲がなくなる明確な原因が分からないことが多いものの、卒業や将来に対する漠然とした不安や、自信のなさが潜んでいることも考えられます。

1-2.人間関係

クラス替えにより担任やクラスの生徒と合わない、友達とトラブルになってしまったなどの理由で不登校になるケースも多くあります。いじめにあっている場合は人と接することに恐怖を感じ、学校に行けばまたいじめられてしまうという思いから、足が遠のいていきます。

1-3.生活リズムの乱れ

朝がだるくて起きられずに学校に行けなくなるというケースも目立ちます。夜更かしを繰り返しているうちに朝に起きられず、日中に睡眠をとってしまうために夜は眠れないと悪循環に陥りがちです。また、朝になるとめまいや頭痛、腹痛が頻繁に起こり学校に行けないという場合は、起立性調節障害の可能性もあります。

2.【不登校の悩み】不登校の子どもに親がするべき対応とは?

子どもの不登校は本人だけでなく、親にも不安やストレスを与えます。不登校になった原因が分からず焦ってしまったり、つい不満をぶつけたりすることもあるかもしれません。しかし一番苦しんでいるのは不登校になった本人です。そのことを忘れず、まずは冷静になりましょう。学校へ行けない・行きたくない子どもとどう接するべきなのか、対応策を解説します。

2-1.学校復帰を焦らない

子どもが不登校になってしまったら一刻も早く学校へ復帰させたいと思う親も多いでしょう。しかし学校復帰を焦るのは得策ではありません。何らかの理由があって不登校になってしまったのに、その問題を解決せずに学校に行かせることを優先するのは、子どもの心の状態や親子関係の悪化にもつながります。学校に行けない・行きたくない子どもは、心身ともに疲弊している場合もあります。

そんな状態のときに無理な励ましや厳しい言葉をかけ、強制的に学校へ行かせようとしてもさらに負担に感じるだけです。まずは子どもの今の状態を受け入れ、しっかりと休息を取らせる必要があります。「学校に行かなければならない」と親の気持ちを押し付けるのではなく、子どもの気持ちに寄り添う姿勢が大切です。

2-2.子どもの気持ちに共感する

不登校になったからといって、そのことを責めたり否定したりしてはいけません。子どもは、不登校になってしまった自分の状況にショックを受けていることも少なくありません。親にまで責められてはさらに傷つき、何も話してくれなくなる可能性もあります。親は子どもの味方になり、どんな状況も受け入れ共感するという関わり方が大切です。

2-3.子どもが話しやすい環境を作る

親が自分の味方であることが分かると、不登校になった原因や悩みを話しやすくなります。無理に問いただすのではなく、子どもから話してくれるタイミングを待つことも重要です。普段からなんでも話せる家族関係かどうかを考えましょう。子どもの顔色をうかがっていたり、夫婦仲がよくなかったりすると子どもの精神状態にも悪影響です。

2-4.ほかの居場所を考える

子どもの居場所は学校だけではありません。不登校になってしまったら、まずは家の中で子どもが安心して過ごせる場所を与えてあげることです。家が居心地のよい場所であれば、精神状態も良好になります。また、学校以外での勉強や友達と交流できる選択肢を考えるのもおすすめです。家庭教師や塾での勉強、共通の趣味を持つ人との交流など、学校でなくてもできることは数々あります。学校以外の新しい居場所を提案してみるのもよいでしょう。

2-5.話し相手を見つける

不登校の子どもには、家族以外の第三者との関わりも必要です。不登校になると家から出たがらず、引きこもりを助長してしまう可能性もあります。仲の良い友達がいるなら、積極的に連絡を取り合ったり外へ遊びに行かせたりすることを心がけましょう。学校に友達がいないという場合は、フリースクールを利用するのもおすすめです。フリースクールは不登校や軽度の障害を持つ子どもを受け入れ、学習や体験活動などを行う民間施設です。フリースクールに通うことで在籍する学校によっては出席扱いになることもあります。

3.不登校の悩みは専門家にも相談しよう

子どもの気持ちに寄り添い、子どもの自立を優先するのは大事なことです。しかし親自身が子どもの不登校による悩みや不安を抱えたままでは、心身ともに健康ではいられません。不登校に関することを相談できる窓口や専門機関を利用することも重要です。不登校に関する悩みの相談、アドバイスを受けられるのは主に次のような窓口・機関です。

  • 児童相談所
  • 保健所
  • 教育相談センター
  • 子ども家庭支援センター
  • 民間のカウンセリング施設

第三者に打ち明けることで自分が何に悩み、不安に思っているのかが明確になり、より向き合いやすくなります。専門家であれば親子の悩みに沿ったアドバイスも受けられるため、問題解決の大きなきっかけにもなります。

4.まとめ

わが子が不登校になってしまうと、親も気が気ではありません。学校に行かなくなってしまうと親としては焦りがちですが、子どもの意思や気持ちを尊重することが大事です。不登校の悩みは専門家に相談することで気持ちが楽になったり、アドバイスをもらえたりできます。親と子どもが一緒に協力し、問題の解決に取り組みましょう。

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