現代社会はお金と無縁では生きていけません。となると、どのような人も避けられないのがお金の悩みです。また、精神的な問題が深刻なお金の悩みを引き起こす可能性もあります。尽きないお金の悩みにはどのように対処していけばよいのでしょうか?今回はお金の悩みについて対処法もあわせて解説していきます。
1.お金の悩みあれこれ
多くの方が抱えるお金の悩みには以下のようなものがあります。
1-1.教育費
子どもの教育費について悩まれる方は大勢います。大学進学となるとかなり大きな出費になるのはもちろんですが、それに伴って塾通いをしたり、小・中学校から私立の学校に通ったりして、大学進学までの道筋をつけようと考える場合もあるでしょう。
1-2.老後の資金
近年の状況を見ていると、年金がもらえるかどうかにも不安が伴う世の中で、老後のお金について悩まれる方は大勢います。また、退職金がもらえるのか、金額はどうなるかにも不安を抱える場合があるかもしれません。また、貯金があってもいくらあれば足りるのかがわからない、という問題もあります。
1-3.貯金
結婚資金や出産資金、教育資金や住宅購入資金などが必要なのに収入が少なく、貯金がたまらない方もいます。また、貯金をしようとするけれどつい使ってしまう、という悩みを抱える方も少なくありません。
1-4.資産運用
給料が伸び悩むこのご時世、資産運用で資産を増やそうと考える方も大勢います。ただ、資産運用をしようとしてもどの方法でリスクが少ないのか、どの方法が有効なのか、悩むことになります。
1-5.ギャンブル
パチンコやスロット、競馬など、ギャンブルにのめり込んでは、お金の悩みを抱える方もいます。ギャンブルを止めたいのに止められないのはギャンブル依存症という病気で、適切な治療が必要です。ギャンブル依存症になってしまうと出費がかさむだけでなく、家族や周囲の人との不和を招いてしまいます。もしギャンブルを止められない傾向があると自覚したら、早めに対処することをおすすめします。
1-6.買い物しすぎてしまう
貯金をしようと思っているのに買い物しすぎてしまう、という悩みを抱える方も大勢います。借金してまで必要以上の買い物をしてしまうようになると、ギャンブルと同じように依存症である可能性があります。
2.お金の悩み、どうする?
お金の悩みを抱えた時に、まずやっていただきたい対処法を紹介します。
2-1.収入を把握する
お金のことで悩んでいるなら、まずは現状を把握することから始めてください。そのためにはまず、手取りでいくら収入があるのかをきちんと把握しておきましょう。会社員であれば、給与から税金と保険料などを差し引いた金額が実際の収入となります。
2-2.支出を把握する
現状の把握には、月々に自分がいくらお金を使っているのかを知ることも当然必要です。そのためには家計簿をおすすめします。最近は家計簿アプリもさまざまあり、レシートを撮影するだけで入力できるタイプなど、簡単につけられるものもあります。ぜひ自分に合った形で家計簿をつけ、収入と支出をしっかりと把握してください。
2-3.支出の内容を見直す
現状の収支が把握できたら、自分の支出の内容を見直してみましょう。収入に対して支出が多すぎる場合には、無駄な支出がないかチェックしましょう。タバコやお酒などの嗜好品、ギャンブルなど、娯楽などへの支出削減を検討できないでしょうか。また、月々の固定費の見直しもおすすめします。電気代やインターネット代、電話代などの料金プランが適切かどうか、検討してみましょう。
2-4.キャッシュレス決済を見直す
現金を使わずに買い物ができるキャッシュレス決済で、お金を使いすぎてしまう方も増えています。プリペイドカードやデビットカード・クレジットカード・支払アプリなどを利用している場合は、それぞれの特徴を改めて確認し、使いすぎに注意しましょう。
2-5.生活設計を立てる
人生でどのくらいのお金がかかるのかを把握し、生活設計を立てることで漠然としたお金の悩みを具体化し、前向きに計画が立てられるようになります。一般的に結婚・出産・住宅購入・子育て・老後の生活・介護など、それぞれのステージでまとまった支出があり、その金額はある程度の予測が立てられます。以下、一例です。
- 産-約51万円
- 戸建ての購入-約3,400万円
- ンションの購入-約4,400万円
- 育費用-約1,000万円
人生のどの時期にどのくらいの出費があるかを把握すると、貯金の計画が立てやすくなります。
2-6.金融商品を利用する場合は情報を集める
金融商品を購入して資産運用しようと考える場合は、まず、しっかりとした情報を集めるようにしましょう。最初からひとつの金融機関、商品だけを選ぶのではなく、いろいろな商品やサービスを比較して選びましょう。情報収集はインターネット、書籍、いくつかの販売業者など、かならず複数の出元からおこなうようにします。そして、消費者の側から情報を提供している機関への相談がおすすめです。
2-7.依存症の可能性があれば専門家に相談する
ギャンブル依存症、買い物依存症の疑いがあり、お金の問題でお悩みの方は専門家に相談するようにしましょう。専門の医療機関や地域の精神保健福祉センター、保健所などに相談してください。また、借金がある場合は消費生活センター、法テラスなどへの相談も必要です。
3.まとめ
お金の悩みについて対処法もあわせて解説しました。もしお金の悩みを抱えているようでしたらひとりで悩まず、まずは周囲の人や専門家に相談してみましょう。ひとりで悩んでいるときには思いつかない具体的な対処策が見つかる可能性があります。
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