被災した人としない人の間の壁

今回もいちごっこが開いている「お茶のみサロン」に参加しました。

ふるさとを離れて、よその土地に避難している人が集って、

思いを話し、聴く場です。

 

そのときのある方(Oさん)のお話

70代の女性で、杖をつき、少し足がご不自由なご様子

その方は、復興住宅についてどうなっているのかを訊きに

市役所に行って来られたとこのこと。

その時の役所の窓口の人とのやり取り

 

Oさん「復興住宅について訊きたいんですが、

     私は足が悪いので、出来たら1階に入りたいんですが」

職員「そんな贅沢を言わないで! 何階がいいとか、誰と隣がいいと

   か無理ですよ」

Oさん「それはわかっています。ただ、希望を言ったんです」

職員「だから、それは無理です。

   それにあなたは田畑を持っているから、

   復興住宅には入れないでしょう」

Oさん「(胸が痛んで)あなたは被災されましたか?」

職員「いいえ、私は東京から役所の手伝いに来ているだけですので」

 

Oさんは、お茶のみサロンで

「私だって、希望通りに行かないかもしれないことは良く分かってます。

ただ、田畑があるからって、、、あそこでまた農業をやれるわけじゃないし、

売れるもんでもないし、、、、

私は、ただ、もうちょっと優しい言葉が欲しかっただけです。。。

東京の人は、こんななのかなあ、って・・・」

 

とても心に突き刺さったエピソードでした。

次回は、「東京にも、心から応援している人がたくさんいますよ」と

お伝えしてきます。

 

 

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