小学生の子育ては悩みが多い!親も子育てを勉強する方法を解説

最近は、働くママが7割以上です。スマホやインターネット全盛の時代に、働きながら小学生を持つ親にしてみれば、そんな環境ならではの悩みもあるでしょう。育児論を披露する先生方が子育てした時代とは、大きく異なります。

ママだけでなくパパも自分が育った時代とは、大きく違ってきていることを感じています。小学生を育てている親は、現代ならではの悩みも多いようです。今回は、小学生の子育てで顕在化している悩みについて解説します。

1.悩みは低学年と高学年で違う

近年の小学生の子育て傾向として、地縁的なつながりが希薄化する一方で、インターネットなど、育児に関する情報量は莫大に増えています。そんな面もあり、親が自信を持って子育てに取り組みにくくなっている現実もあるのです。

また、このような社会背景もあり、自然体験も多くなく、子ども同士の交流活動は限られます。子どもが社会性を十分に身につけないまま、小学校に入学する傾向が顕著です。また、小学校は6年間通うだけに、入学したばかりの1年生と6年生では、さまざまな点で異なります。親の子育ての悩みも違ってくるのです。

2.学童期

学童期と呼ばれる小学校低学年の時期になると、大人が「ダメ」という事柄は、してはならないと理解できるようになります。善悪も理解でき、良否の判断もできます。また、言語能力や認識力も高まり、自然などへの関心も高まる時期です。

2-1.小1プロブレム

しかしこの時期には、小学校低学年ならでの子育ての悩みがあります。いわゆる「小1プロブレム」で、別名「小1の壁」ともいいます。小学校入学前までは比較的自由に生活していた子どもたちが、小学校に入学と同時に、座ったまま静かに授業を聞いたり、集団で規律を持って行動をしたりする生活に馴染めないことがあるのです。

授業が始まる時間になっても教室に戻ってこない、授業中先生が話しているときに話し始めたり、授業中に席を立って歩き回ったり、物を放り投げたりする児童までいます。

2-2.小1プロブレムの対策は?

実際には個々の児童によって異なります。しかし、基本的な対応策としては、日ごろの生活習慣は、一人でできるようにする子育てを心がけましょう。給食を食べる・体操着に着替える・トイレへ行く・自分の物の整理整頓など、一人でできるように子育てしましょう。

また、小学校では時間割を中心に行動します。時計が理解できなくても、時間を感覚的に捉えて行動できるように身に付けておきましょう。公共の場では騒がない、横断歩道では信号を守るなど、社会にはルールやマナーがあることを教えましょう。授業に耐えられるよう、長時間イスに座る練習も必要です。

さらに、相手の気持ちが理解できるよう、自分がされてイヤな事は他人にはしないことを理解させましょう。他人とのコミュニケーションが取れる機会を作り、他人と一定の関わりも持てるよう子育てすることが大切です。

3.小学校高学年

9歳以降の小学校高学年になると、物事に対しある程度、対象化して客観的に認識できるようになります。対象と自分との間に距離を置き、分析ができるようになります。知的好奇心も広がり、さまざまに分化した特定の事象を追求できるようになるのです。

自分を客観的にとらえられるようになる一方、発達の個人差が顕著になり、自分に対する肯定的な意識を持てないこともあり、劣等感を感じやすくなる時期です。いわゆる「9歳の壁」で、自信がなくなったり勉強が苦手になったりするのも、この時期の特徴です。

また、仲間や集団を意識して規則を理解し、集団活動に主体的に関与する機会が増えます。それが負の方向に進むと、ギャングエイジともいわれるように、閉鎖的な子どもだけの仲間集団が発生し、付和雷同的に異常な行動をとることもあります。

3-1. 9歳の壁の対策

勉強は遅れたくないものです。勉強で遅れがなければ、学校で劣等感を感じることが減ります。そのためには「復習」を大切にして、理解できないまま次の授業に進ませないことです。さらに、両親は子どもを認めて・褒める子育てが重要です。9歳の壁で自己肯定感を失くした子どもには、パパとママが褒めて、認めて、自己肯定感を伸ばしてあげましょう。

読書は、9歳の壁の解決策になります。子どもが勉強でも運動でも壁にぶつかってしまったら、読書をすすめましょう。なかでも物語がおすすめです。物語を読むことで、抽象的な思考力が育まれ、思考力の範囲が拡大します。9歳を過ぎれば、漫画でも抽象的な思考力は養われますので、ストーリー性豊かな漫画もおすすめです。

4.まとめ

小学生は、6年間でしっかりとした自我を持つ子どもへ成長していきます。小学生の子育ては、さまざまな子育ての悩みがあるでしょう。入学した6歳のとき、9歳になった4年生のとき、6年生になって中学進学の悩みなど、それを一つ一つ子どもの成長とともに解決するのが親の務めです。

「心の健康相談室」は、1999年に開室以来、数多くの方々から子育て・不登校・引きこもりなど、子どもさんについてのさまざまな悩み相談を受けながら一緒に問題解決に努めてまいりました。多くの解決例がございます。当相談室にご本人が来られない場合は、ご家族や周りの方との相談もできます。また、私どもの相談室は、19時以降も開室しておりますので、是非お仕事帰りにもご利用ください。

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