あれから5ヶ月半以上・・・
3.11以降、あの日を一日たりとも忘れることが出来ません。
毎日、日本各地の放射線量が新聞に当たり前のように載り、まるで昔からそうしてきたような日常になってしまうのが怖いくらいですが、「喉もと過ぎれば」と言うような簡単な出来事ではないことを、時間が経つほどに余計突きつけられる思いです。
直接被災された方々の情報は今でも日々テレビなどで伝えられ、その方達の悲しみ、苦しみを思うと、胸が潰れそうです。事故直後は、生き残ったことを喜んだ方達も、時が経つにつれ、失ったものの大きさを実感なさり、辛さは増すばかりかもしれません。
私自身、弟、父、夫を亡くし(母は高齢だったので、何とか納得しようとしています)、どういう思いで生きていったらよいか途方に暮れたときもありました。悲しくて、寂しくて、空しくて、羨ましくて、心細くて。。。でも、私の場合の喪失は何年かの時間を経て起きたこと。しかも、どんな苦しみより辛いと言われる、子どもを亡くした経験はありません。
一気に、自分以外の家族が、それも複数亡くなったりしたら、私だったらどうなるのだろう、と考えずにはいられません。少なくとも私が経験した苦しみより、ずっとずっと辛いことは確かです。想像を絶します。本気で想像しようとすると、それだけで心が折れそうになるのです。
それなのに、事故の前も後も情報を操作し、隠してきた人たち。 何のために? お金が欲しかったのですか? 権力が?地位が?名声が? もしそれが欲しかったとしたら、それと引き換えに、あなたはこれから育っていく子供達、これから生まれてくる人たちに、償いきれないほどの重荷を負わせたこと、分かっていますか?その中には、自分の孫や子も入っているのですよ。自分と自分の一族だけが幸せに、なんて有り得ないのに。お金や名声では幸せは手に入らないのに。
きれいな水と空気と土壌があり、健康な身体と温かい絆、信頼があれば、誰もが幸せに生きられます。そんな世界に少しでも近づけるよう、私が出来ることってなんだろう。ずーっと考えています。考えすぎて、ここにも書けなかったくらい・・・
そんな時、ジブリが
「スタジオジブリは原発ぬきの電気で映画を作りたい」
と言う横断幕を掲げ、
宮崎駿さん自身が「No 原発」という手作りのプラカードを首から下げて事務所の周りを歩くデモを実行しました。心が震えるほど感動しました。
もっと大人数のデモが日本中であったら、とも思いますが、このようなデモのやり方は、よほどの覚悟と勇気が無いとできないでしょう。私も諦めずに、自分の思いを発信し続けよう、と大いに励まされました。
それにしても、この大監督が、これだけの意思を表明したことが、ほとんどどのメディアにも載らない、ニュースにならないところに、この国の歪みを感じないではいられません。
日本、どうしちゃったの? こんなんじゃ、心ある人、感性豊かな人ほど、希望と夢を持てずに立ち止まってしまうじゃない。自分の国に誇りが持てたら、それだけで元気が出るのに。
でも、国って、誰かが作ってくれるものじゃないから、自分が、宮崎駿さんのように(イヤー、すごくおこがましいけど)出来ることを続けていかないとね。
諦めない、諦めない、諦めないぞー!!!