さまざまな家庭の悩み!その詳細と対処法について解説

家族が仲良いことは幸せなことです。しかし、家族とはいえ人間同士、家族内で悩みのない家族はまったくない、といっても過言ではないでしょう。しかし、家族の悩みは外からは見えにくいため、大きく、複雑化しやすいのです。今回は家族の悩みについて、対処法もあわせて解説します。

1.家族の悩みあれこれ

厚生労働省が平成22年に行った「国民生活基礎調査」では12歳以上の人の46.5%が日常生活においてストレスや悩みがあると答えています。そして、あると答えた人のストレスや悩みの原因のうち、家族に関する原因には以下のような回答があります。

1-1.子どもについて

とくに30代以上の女性が「育児」や「子どもの教育」がストレスや悩みの原因になっていると答えています。厚生労働省の別の調査である「第2回21世紀出生児縦断調査」によると、子どもを育てていて負担に思うこととして63.7%の回答に「自由な時間が持てない」とあり、39.3%に「子育てによる身体の疲れが大きい」、34.1%に「目が離せなく、気が休まらない」とあります。また、ほかにも「仕事が十分にできない」「子どもが病気がち」という回答があり、この結果からは育児は実にさまざまなストレス、悩みの原因となることが見て取れます。

また、平成18年度に行われた厚生労働省の「全国母子世帯等調査結果」によると、母子世帯の悩みで最も多いのが「教育・進学」でその次が「しつけ」になっていて、父子家庭でも「教育・進学」の悩みが最も多く、その次が「食事・栄養」もしくは「しつけ」になっています。収入の面で苦労の多いひとり親世帯ではお金のかかる教育や進学の問題が大きなストレスや悩みになることが如実に現れるといえるでしょう。

1-2.家族の病気や介護

前述の厚生労働省の国民生活基礎調査では、男女ともに年齢が上がるほどストレスや悩みの原因として「家族の病気や介護」と答える割合が増加していきます。とくに、介護の問題はこれからの時代、ますます多くの方のストレスや悩みの原因になることが予想されます。

人口の多い団塊の世代が後期高齢者になる2025年から65歳以上の人口はうなぎ上りに増え、一方、2025年以降に生産年齢、つまり15歳以上65歳未満の人口はどんどん減少していきます。そのため、一人で何人もの家族の介護を担うという人の数が増加することも予想されます。

1-3.家族との人間関係

同じく厚生労働省の国民生活基礎調査ではどの年代でも一定数の人が「家族との人間関係」をストレスや悩みの原因であると答えています。なかでも、40代、50代の女性が家族との人間関係をストレスや悩みの原因として挙げていて、男性に関してはこの回答の年齢による増減はあまりないことにも注目すべきでしょう。

2.ひきこもりの問題

家族のなかにひきこもりになった人がいることで悩む方も大勢存在すると考えられます。厚生労働省によると、全国から抽出した15歳〜39歳の3,115人に対して行った調査では、6か月以上自宅中心に生活する引きこもりの状態にある人は49人でした。この数字から換算すると、ひきこもり状態にある人は全国に54.1万人いることになります。

厚生労働省のひきこもり対応ガイドラインによると、ひきこもる人はひきこもる前までに大きな挫折感と疲労を抱えています。そして、ひきこもる生活を続けるにつれ、人に会う時の緊張や不安を心配し、他者から否定されることを恐れ、社会参加することがどんどん難しくなっていきます。そのため、ひきこもる人の同居家族がその人を支える期間は長期化し、心理的、金銭的負担も続き、さらに大きくなっていくと考えられます。

3.家族の悩み、どうする?

育児や教育、病気や介護、そして、ひきこもりなどの家族の悩みに直面したらどうしたら良いのでしょうか?おすすめする対処法は以下の通りです。

3-1.地域の相談窓口に相談する

信頼できる人が周囲にいるのであれば家族の悩みを相談することで気持ちが軽くなるかもしれません。しかし、根本的に問題を解決したいのであれば、地域で相談できる機関の窓口に相談しましょう。心の病気や家庭内暴力、ひきこもりや不登校、アルコールや薬物の問題などに関しては保健所や保健センターへ、心の健康などの問題、青年期や思春期の相談などであれば精神保健福祉センターになります。

また、18歳未満の子どもの福祉や健全育成についての家庭の相談に応じる窓口に児童相談所があります。さらに、高校生くらいの年齢までの子どもとその保護者の不登校などに関する相談窓口に、教育センターや教育委員会も選択肢となります。

3-2.専門家に相談する

家族に関する悩みが精神的なものであれば、カウンセラーや精神科の医師などの専門家に相談することをおすすめします。家族の問題は家族で解決しよう、と考える方は少なくありませんが、悩みを家族だけで抱えていると悪循環に陥ります。ぜひ、専門家に相談してください。

4.まとめ

家族の悩みについて対処法もあわせて解説しました。家族の悩みをひとりや家族内だけで抱えていると深刻化してしまうこともあります。ぜひ、ちょっとだけ勇気を出して、周囲の人や専門家に相談してみましょう。きっと解決の糸口が見えてくるはずです。

NPOファミリーカウンセリングサービス「心の健康相談室」は、育児や介護、家族関係のお悩みを抱えている方をサポートいたします。心理カウンセラーがじっくりお話をうかがいますので、何でもお気軽にお話しください。具体的な対応を一緒に考えていきましょう。ご本人が来られない場合には、ご家族や周囲の方とのご相談にも応じていますので、お気軽にご連絡ください。

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